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(注) |
1. |
上記の「中根東里の経歴」は、『国立国会図書館デジタルコレクション』所収の『下田の栞』(下田己酉倶楽部、大正3年8月31日発行)によりました。
『国立国会図書館デジタルコレクション』
→ 『下田の栞』(41~42/110) |
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2. |
『下田の栞』が依拠したという井上哲次郎著の『日本陽明派の哲学』は、正しくは『日本陽明学派之哲学』(冨山房、明治33年10月13日発行)で、これは『国立国会図書館デジタルコレクション』の中に入っていて、画像で見ることができます。(『日本倫理彙編』は未見。)
『国立国会図書館デジタルコレクション』
→ 『日本陽明学派之哲学』(170~184/338) |
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3. |
本文の後半に「其の遂に之を読むの期あらんを庶幾(しょき)せり」とありますが、原文は「庶幾」が「庶期」となっています。誤植とみて改めてあります。 |
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4. |
本文中に、「東都に往(ゆ)き、下谷蓮光寺に寓し浄宗の学を究め、遍(あまね)く経典を読む。寺主・雄誉、徂徠と交りあり。東里の明敏、衆に異なるを愛し、就いて儒学を学ばしむ。徂徠、亦之(これ)を奇賞す」とある、蓮光寺の寺主・雄誉について、磯田道史氏は『無私の日本人』の中で、「明治以後、東里についてふれた諸書はこの僧の名を「雄誉上人」としているが、この年、雄誉はすでに世を去っている。慧岩(えがん)のことを誤り伝えたものと思われる」としておられます(同書、177頁)。 |
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5. |
中根東里の字について
上の本文に、中根東里の字(あざな)が「敬夫」とありますが、これはこの本文が拠った井上哲次郎の本が「敬夫」としてあることに依るものと思われます。
ところで、郷土史散歩・石井昭著『ふるさと横須賀』というサイトに、「中根東里『清貧で学問にはげむ』」というページがあり、そこに、顕正寺にある東里の墓石には、正面に「東里居士墓」、裏面に東里自身の筆で「居士姓中根、諱若思、字敬父、亦孫平、伊豆人也」とある、とあります。
これによれば、「敬父」が正しいことになりますが、あるいは東里自身が「敬夫」という文字を使ったこともあるのでしょうか。(このことについて、ご存知の方がおられましたら、ぜひ教えていただきたいものです。2012年12月27日) |
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6. |
佐野市のホームページに、佐野市指定文化財「中根東里学則版木」のページがあります。
佐野市ホームページ
→ くらしの情報 → 文化・伝統
→ 佐野市指定文化財「中根東里学則版木」
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7. |
図録
『中根東里展─「芳子」と門人たち─』(佐野市郷土博物館、令和元年10月5日発行)が出ていて、中根東里について詳しく知ることができます。(2020年5月28日付記)
図録 『中根東里展─「芳子」と門人たち─』
目次
ごあいさつ プロローグ
第1章 中根東里の生涯
第2章 中根東里書簡集
第3章 菅神廟碑
第4章 学則
第5章 新瓦
第6章 知松庵記・壁書
中根東里関係略年譜
参考文献一覧
展示資料所蔵等一覧 |
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8. |
磯田道史著『無私の日本人』(文藝春秋、2012年10月25日初版第1刷発行)に、穀田屋十三郎、大田垣蓮月とともに、中根東里が取り上げられています。
この「中根東里」は、『文藝春秋』2010年(平成22年)2月号から4月号まで、3回にわたって連載された、磯田道史氏による「新代表的日本人」の連載第1回の「中根東里」を再録したものです。単行本に再録するに当たって、部分的な修正と末尾に書き加えた文があります。 |
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9. |
磯田道史氏が触れておられる、粂川信也・編著『東里遺稿解』は、栃木県立図書館に収蔵されています。
栃木県立図書館
→ 「資料検索」欄に「東里遺稿解」又は「粂川信也」と入力して検索
→ 粂川信也・編著『東里遺稿解』(1974年) |
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10. |
『黒船写真館』というブログに「浦賀に眠る陽明学者 中根東里」というページがあって参考になります。 |
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11. |
『豆の育種のマメな話』(北海道と南米大陸に夢を描いた育種家の落ち穂拾い)というブログに、「伊豆下田生まれの儒者、清貧に生きた天才詩文家「中根東里」」というページがあり、中根東里の経歴が簡潔にまとめてあって参考になります。(2013年2月10日) |
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12. |
中根東里の次の資料があります。
資料437「中根東里「学則」」
資料439「中根東里の「壁書」」
資料440「中根東里(『尋常小学修身口授書』巻の三より)」
資料441「〔中根東里〕竹皮履先生と壁書(『通俗教育 逸話文庫』巻の三より)」
資料442「中根東里(『先哲叢談 後篇』より)」
資料443「中根東里(『近古伊豆人物志』より)」
資料445「中根東里(『日本陽明学派之哲学』より)」
資料446「中根東里(『日本陽明学派之哲学』より・傍点部分を表記)」
資料590「中根東里「新瓦」」 |
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