次に掲げる「松下村塾記」は、『吉田松陰全集 第3巻』(山口県教育会編纂、岩波書店・
和10年3月31日第1刷発行)所収の『丙辰幽室文稿』に拠った本文です。ただし、頭注(蕭海評による削除語句等)は省略しました。
全集の「解題并凡例」に、松陰の安政二年出獄後の文稿として萩市の松陰神社に収められている『幽室文稿』6冊の内の1冊、「丙辰」に拠った、なお、東京吉田茂子氏蔵の本も対照した、とあります。 「吉田本には題目の下に九月九日とある」とあります。 (2015年2月28日記) |
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(注) | 1. |
上記の本文は、「国立国会図書館デジタルコレクション」の『吉田松陰全集』第3巻(山口教育会編纂、岩波書店・昭和10年3月31日第1刷発行)所収によりました。(「丙辰幽室文稿」の中に入っています。) 「国立国会図書館デジタルコレクション」 →『吉田松陰全集』第3巻 →「松下村塾記」42~43/232 (コマ番号42の最後の行から始まっています。) |
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2. |
上記の本文には、返り点と読点が付いていますが、ここではそれを省略して、全くの白文としてあります。 また、全集の頭注には、蕭海の評によって削除した部分の注がついていますが、ここではそれも省略してあります。詳しくは全集本文を参照してください。 |
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3. |
全集には、松下村塾版真蹟白抜き刷との異同の個所が傍注として示してあります。これを次に示します。 《全集》 《真蹟白抜き刷》 原與淵今皆存云 ………… 原與淵今皆沒云 家叔已為官 ……………… 家叔為官(已ナシ) 外叔已會邑子弟而敎之 … 已而外叔會邑子弟而敎之 合華夷之辨而又失之 … 幷華夷之辨又失之(合→幷、而ナシ) 則学之所以為学 ………… 学之所以為学(則ナシ) 曰勵精曰修業 ……………… 曰修業曰厲精 九月 ……………………… 九月日 |
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4. | 『吉田松陰全集』第4巻(山口教育会編纂、岩波書店・昭和13年11月23日発行)による「松下村塾記」の書き下し文(コマ番号93~95/241)が、資料574にあります。 → 資料574 吉田松陰「松下村塾記」[書き下し文](『吉田松陰全集』第4巻による) |
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5. | 本文中の人物の注をつけておきます。
〇外叔久保先生……母方の叔父。久保五郎左衛門。 〇家嚴……松陰の父。杉百合之助。名は、常道。通称、百合之助。 〇家叔……玉木文之進。松陰の叔父。百合之助の弟。 〇家兄……杉梅太郎。松陰の兄。名は、修道。通称、梅太郎。のち、藩主より民治(みんじ)の名を与えられる。 |
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6. |
京都大学附属図書館のホームページにある「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」に、吉田松陰撰幷書の「松下村塾記」の画像があります。画像は小さいですが、画像を拡大すれば文字を読みとることができます。 「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」 → 吉田松陰撰幷書「松下村塾記」 なお、その「維新資料画像データベース」の中に「維新資料人名解説データ」があり、そこに吉田松陰の解説があります。 |
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7. | 国立国会図書館のホームページの中に「近代日本人の肖像」というページがあり、そこで吉田松陰の肖像写真を見ることができます。 | ||||
8. |
『かたつむり行進曲』というサイトに、「吉田松陰」があって、大変参考になります。松陰と『宝島』の作者・スチーブンソンとのつながりなどにも触れてあります。 残念ながら現在は見られないようです。(2016年10月1日) なお、松陰とスチーブンソンとのつながりについて書いた本には、よしだみどり著『烈々たる日本人 日本より先に書かれた謎の吉田松陰伝 イギリスの文豪スティーヴンスンがなぜ』(祥伝社ノン・ブック、2000年10月10日発行)があります。 |
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9. |
Roadside Libraryというサイトに、スチーブンソンの『YOSHIDA=TORAJIRO』が出ています。 Roadside Library → 『YOSHIDA=TORAJIRO』 |
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10. | 資料36に、吉田松陰『留魂録』があります。 | ||||
11. | 資料71に、吉田松陰『東北遊日記(抄)』があります。 | ||||
12. | 資料32に、吉田松陰の「父・叔父・兄への手紙」があります。 | ||||
13. | 資料504に、吉田松陰『幽囚録』[原文](『吉田松陰全集 第1巻』所収)があります。 | ||||
14. | 資料503に、吉田松陰『幽囚録』[原文](『松陰先生遺著』所収)があります。 | ||||
15. | 吉田松陰の「士規七則」については、資料433「力士七則」の注3,4をご覧ください。 | ||||
16. | 2010年7月号の『常陽藝文』(常陽藝文センター、平成22年7月1日発行)に藝文風土記<吉田松陰の「東北遊日記」>があります。 | ||||
17. | 『吉田松陰.com』というサイトがあって、たいへん参考になります。 |