(注) | 1. | 上記の陶淵明「飲酒 二十首并序」の本文は、中国詩人選集4『陶淵明』 (一海知義・注、岩波書店、昭和33年5月20日第1刷発行、昭和46年5月10 日第13刷発行)によりました。 | |||
2. | 「飲酒 二十首」について、中国詩人選集4『陶淵明』の中で、一海知義は、「この一連の詩は、(略)淵明帰田ののち、折にふれて書きためられたもののようであり、「飲酒」と題しはするが、酒かならずしもそのテーマではない。軍閥どもの血なまぐさい駆引き、その下にあえぐ農民、それをよそに清談と称して現実とうらはらな哲学談議にふける知識人たち、そうした社会の中にあって、盃をふくみつつ、また壺をなでつつ、心に浮かびまた沈む感情と思想を、ゆくりなくも表白する。」と書いておられます。(同書 36頁) | ||||
3. | 「飲酒 二十首」の中では、「其五」の「結廬在人境」で始まる詩が特に有名です。 この詩は、「其七」の詩とともに、『文選』巻第三十に「雑詩 二首」として載せられています。(ただし『文選』では、「其五」の「此中」の「中」を「還」に、「其七」の「遺世情」の「遺」を「達」に作る、と新釈漢文大系15『文選(詩篇)下』(明治書院、昭和39年12月10日初版発行、昭和47年3月1日8版発行)にあります。(同書 629~631頁) |
||||
4. | 『碇豊長の詩詞・詩詞世界』というサイトで、「飲酒 二十首」の訓読と詳しい解説が見られます。ただし、「其四、六、十、十二、十三、十四、十七~二十」は省略されて出ていません。 | ||||
5. | 陶淵明については、資料35 陶淵明「五柳先生伝」の注4をご覧下さい。 | ||||
6. | 資料35に陶淵明「五柳先生伝」があります。 資料93に陶淵明「桃花源記 并詩」があります。 資料97に陶淵明「帰去来辞 并序」があります。 |