(注) | 1. |
張平子(張衡)の「歸田賦」(帰田の賦)の本文は、新釈漢文大系81『文選(賦篇)下』(高橋忠彦著、明治書院・平成13年7月25日初版発行)によりました。 新釈漢文大系には、原文に返り点を付してあり、書き下し文・通釈・語釈があります。 |
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2. |
万葉集巻五の「梅花謌卅二首幷序」の序に、「于時、初春令月、氣淑風和、(時に、初春の令月にして、氣淑(よ)く風和(やはら)ぎ、)」とあります。その注釈に、この賦の「於是仲春令月、時和氣清。」(是(ここ)に於て仲春令月、時和し氣清し。)が引かれます。ただし、「歸田賦」の令月は陰暦二月(仲春)のことですが、万葉集の「梅花謌卅二首幷序」の序の令月は初春(正月)を指しています。 ○ 資料576に、「元号「令和」の出典・『万葉集 巻第五』梅花の歌三十二首 序を并せたり の序」があります。 |
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3. | 作者・張平子は、張衡のこと。 張衡(ちょうこう)=後漢の学者。字は平子。南陽西顎(河南南陽)の人。詩賦をよくし、「両京賦」「帰田賦」は有名。また、天文・暦算に通じ、渾天儀・候風地動儀(一種の地震計)を作り、円周率の近似値を算出。(78~139) (『広辞苑』第7版による。) |
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4. | 『万葉集』巻五の「梅花の歌三十二首
序を幷せたり」の原文が資料578にあります。 ○ 資料578 「梅花の歌三十二首 并序(『万葉集 巻五』所収)」 |
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5. | フリー百科事典『ウィキぺディア』に、「帰田賦」の項があります。 | ||||