(注) 1. 上記「暫定期国語教科書目次一覧」の『初等科国語』と『中等国語』の目次は、 『CiNii』(論 文情報ナビゲータ 国立情報学研究所)というサイトの『國學院女子短期大学紀要 Vol.2』掲 載の「昭和21年度暫定教科書目録等一覧─国民学校用─」(谷口一弘・谷内鴻)という論文に よりました。詳しくは、同論文を参照してください。 この論文では、暫定期の教科書についての詳しい解説も見られます。
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2. 暫定期の文部省著作教科書は、当時日本が連合国軍の占領下にあったため、教科書の奥 付にローマ字で「Approved by Ministry of Education(Date Aug. 13, 1946)」などと記されてい ます。 3. 昭和21年度使用の教科書は「暫定教科書」と呼ばれていますが、これについて上記の「昭和 21年度暫定教科書目録等一覧─国民学校用─」の「はじめに」に、次のように書かれています。 敗戦直後の印刷能力や給紙事情等もあり、例えば昭和21年3月発行の国語教科書「ヨミカタ、一」 第1分冊(1ネン上)は、16ページ刷り放し(本文13頁)のワラ半紙に印刷された製本もされていない、 本文2段組5号活字によるまことに粗末なものであった。使用に際しては、ナイフを入れA5判に切り揃 えることから始まり、概ね他の教科も同様の体裁であったため、別に「折りたたみ教科書」とも呼ばれて いる。 昭和16年に発足した「国民学校」制度が戦後の昭和22年4月、6・3制と共にその名が消え「小学 校」と復活するのであるが、この「暫定教科書」は「国民学校」の名を冠した最後の教科書であると同 時に、戦後最初の教科書でもある。さらに翌22年度からの「文部省著作教科書」そして現行検定制 度下の教科書へと続く、いわばその橋渡しという観点からも、まさに暫定的であったといえよう。 4. 資料436に「国指定重要文化財「近代教科書関係資料」」があります。近代の教科書が 国指定の重要文化財に指定されています。
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