資料402 安楽庵策伝著『醒睡笑』巻之二
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醒 睡 笑 巻之二 安樂菴策傳 |
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(注) | 1. |
上記の「安楽庵策伝著『醒睡笑』巻之一」の本文は、『国立国会図書館デジタルコレクション』所収の『醒睡笑』(安楽菴策伝著、東京:東方書院・昭和6年1月31日発行、仏教文庫10)によりました。 『国立国会図書館デジタルコレクション』 →『醒睡笑』(安楽菴策伝著、東京:東方書院・昭和6年1月31日発行、仏教文庫10) この『醒睡笑』は、画像がやや不鮮明であるため、ルビを読みとれない部分があり、他本を参照して読みを付けた部分がありますので、この本としての読みに(そして一部の本文に)正確さを欠く恐れがあることをお断りしておきます。 |
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2. | 平仮名の「く」を縦に伸ばした形の繰り返し符号は、ここでは文字をそのまま繰り返して表記してあります。(「われわれ」「撫で撫で」「たまたま」「やうやう」「よぼよぼ」……など) | ||||
3. |
「◇名津希親方」の「雄長老の小者……」のところにある、「辱儀なり、……此まゝにてはいかゞ」、「それはあまり分に過ぎて」の引用符(「 」)は、引用者が補ったもので、原文にはついていません。 また、その少し後に出て来る「かたのごとく人の……」のところにある、「いひやうへとつけうかや、……ほひやうへ」の引用符(「 」)も、引用者が補ったものです。ここは、「いひやうゑ」、……「ほひやうゑ」とありたいところです。 |
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4. |
『国立国会図書館デジタルコレクション』で、上記の『醒睡笑』のほか、次の『醒睡笑』を見る(読む)ことができます。 『醒睡笑』(安楽菴策伝著、東京:丁未出版社・明治43年12月28日発行、丁未文庫3) 抄本で、全文は出ていません。巻末に、探華亭羅山編『軽口浮瓢簞』から42の話が載せてあります。 |
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5. |
私たちが知っている『醒睡笑』の話は、原文を読んでも分かりやすいものが多いのですけれども、一般的には、注なしでは全く意味のとれない話が多いように思われます。 そこで、注釈のついた本を次に挙げておきます。 〇岩波文庫『醒睡笑』上・下(鈴木棠三校訂、1986年発行。1964年刊の角川文庫『醒睡笑』上・下の新増補版) ※ 岩波書店のサイトから、岩波文庫『醒睡笑』上・下(鈴木棠三校訂)の紹介文をひかせていただきます。 表題は「睡りを醒まして笑う」の意味で、落語家の祖、安楽庵策伝(1554-1642)和尚が説教用に編集し、京都所司代に献呈した戦国笑話の集大成。8巻、1030余の笑話を収めた質量ともに一級の笑話集で、説話研究上の好資料でもある。また、近代の落語に多くの材料を提供した最古の咄本としても高く評価されている。 〇東洋文庫31『醒睡笑 戦国の笑話』(鈴木棠三訳、平凡社』昭和39年11月10日初版第1刷発行)。現代語訳と注で、原文はない。また、全文ではない。 |
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6. |
〇醒睡笑(せいすいしょう)=咄本(はなしぼん)。安楽庵策伝作。8巻。作者が幼年時代から聞いていた笑話・奇談など1000話余を京都所司代板倉重宗の所望によって、1623年(元和9)滑稽味を加えて書きおろし、28年(寛永5)献じたもの。寛永(1624-1644)年間に300話余を抄出した略本3冊を刊行。 〇安楽庵策伝(あんらくあん・さくでん)=江戸初期の淨土僧・茶人・笑話作者。落語の祖といわれる。京都誓願寺竹林院の住持。のち、寺域に茶室安楽庵を結ぶ。「醒睡笑」を著して京都所司代板倉重宗に呈した。(1554-1642) (以上、『広辞苑』第6版による。) |
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7. | 資料386に、「安楽庵策伝著『醒睡笑』巻之一」があります。 資料405に、「安楽庵策伝著『醒睡笑』巻之三」があります。 |
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8. | 「浄土宗西山深草派総本山 誓願寺」のホームページに、「落語の祖 策伝上人」の紹介ページがあります。 | ||||
9. | フリー百科事典『ウィキペディア』に「醒睡笑」の項があります。 | ||||
10. | 岐阜市ゆかりの”落語の祖”
安楽庵策伝上人を顕彰するため、その命日に、かつて住職を務めた淨音寺で、毎年落語会が開かれているそうです。 『ウィキペデイア』→ 淨音寺 |
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11. |
駒澤大学総合教育研究部日本文化部門「情報言語学研究室」のホームページに、『醒睡笑』の寛永版の影印を翻刻した(活字におこした)本文があります。底本は、笠間書院1983.2発行の笠間影印叢刊:72-74
策伝著『醒睡笑』だそうです。 「情報言語学研究室」 → テキストデータ →「(4)上代・中古・中世文学資料テキストデータ」の「31,寛永版『醒睡笑』」 → 酔生書菴蔵・寛永版の影印翻刻『醒睡笑』 |