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(注) 1. ブログ『老人(としより)の目』に、「翻訳について(シュトルムの『みずうみ』の訳のこと)」
(1)~(3) がありますので、ご覧ください。
2. 清水賢一郎氏の「明治の『みずうみ』、民国の『茵夢湖』─日中両国におけるシュトルム
の受容」(『日本中国学会報』第44集(1992年10月1日発行)所収)に、三浦白水(吉兵衛)
氏の『みずうみ』の翻訳についての解説があります。
3. 『国立国会図書館デジタルコレクション』に、三浦吉兵衛(白水)関係の次の書籍が入っ
ていて、見る(読む)ことができます。(2010年10月22日現在)
(1) 『西詩余韻』(三浦白水(吉兵衛)訳、仙台・佐藤養治・明治35年8月5日発行)
(2) 『ニイチエの人格及哲学』(メエビウス原著、三浦白水抄訳、警醒社書店、大正
2年9月11日発行)
(3) 『散文詩 独和対訳』(三浦白水著、南山堂書店、
大正2年12月20日初版発行、大正14年9月25日第5版発行)
(4) 『近代名家短篇集 第3巻』(三浦吉兵衛編、郁文堂書店、大正12年4月1日発行)
(5) 『独逸六大家文抄』(三浦吉兵衛編、郁文堂書店、大正14年4月25日発行)
(6) 『ゲーテ「小曲」 巻1』(ゲーテ著、三浦吉兵衛訳、郁文堂書店、
大正15年2月5日第1版発行;郁文堂独和対訳叢書第17編)
4. 「熊本大学学術リポジトリ」の中に、上村直己氏の「明治末の五高の独語教師たち」とい
う文章が掲載されていて、そこに「明治四十五年六月プラウト氏送別記念」という写真が
載っていますが、その中に三浦吉兵衛氏も写っています。写真に写っている人物を紹介
した上村氏の文章の中から、 三浦吉兵衛氏の紹介部分を引用させていただきます。
日本人教師の中で唯一人洋服姿の三浦吉兵衛は旧仙台藩の人で明治10年2月
18日生まれ。東大独文科在学中に訳詩集『西詩余韻』を上梓。明治36年卒業後、
直ちに山口高等学校教授に任命された。その後七高造士館教授を経て五高教授と
なったのは、明治40年3月のこと。だが同45年7月には一高教授に転任した。
なお、「明治末の五高の独語教師たち」が収められている『九州の日独文化交流人物
誌』訂正第2版(上村直己著、熊本大学文学部地域科学科 2005年2月20日発行)は、非
売品の由です。
参考までに、上記の写真に写っている先生方のお名前を記しておくと、プラウト、白川
精一、多久安美、小島伊佐美、山田鉦太郎、宇佐美全腎、椎名十三、三浦吉兵衛、菊
地行蔵の9人の先生で、留学中の長江藤次郎先生は写っていない、とのことです。
5. シュトルムの『みずうみ』については、成城大学法学部の『教養論集』第8号(安田一
郎敎授退官記念号、1990年12月)に、小松博氏の「シュトルム・ハイネ・民謡」という
論文があって参考になります。
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