資料309 三木清「孤独について」(『人生論ノート』所収)
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孤 独 に つ い て |
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(注)1.上記の三木清「孤独について」の本文は、新潮文庫『人生論ノート』
(新潮社、昭和29年9月30日発行、昭和36年9月15日25刷)によりまし
た。
2.文庫の本文には旧漢字が使用してありますが、ここでは常用漢字に
改めてあります。
3.文庫巻末の筆者による「後記」に「このノートは「旅について」の
一篇を除き、昭和13年6月以来『文学界』に掲載されてきたものであ
る」とあります。
参考までに、文庫の目次にある23篇を次に示しておきます。
死について 幸福について 懐疑について 習慣について
虚栄について 名誉心について 怒について 人間の条件
について 孤独について 嫉妬について 成功について
瞑想について 噂について 利己主義について 健康につ
いて 秩序について 感傷について 仮説について
偽善について 娯楽について 希望について 旅について
個性について
4.三木清(みき・きよし)=哲学者。兵庫県生れ。京大卒。法大教授。
はじめ人間学的立場からマルクス主義哲学を研究、のち西田哲
学に接近し、ロゴスとパトスを統一する構想力の論理を展開し
たが、未完に終わった。第二次大戦末期、治安維持法違反容疑
で逮捕され、敗戦後まもなく獄死。主著「パスカルにおける人
間の研究」「唯物史観と現代の意識」「歴史哲学」「構想力の
論理」(1897-1945) (『広辞苑』第6版による。)
5.フリー百科事典『ウィキペディア』に、「三木清」の項があります。
6.『青空文庫』で、『人生論ノート』の全文を読むことができます。
これは『三木清全集 第1巻』(岩波書店、1966(昭和41年)10月17日
発行)に拠ったもので、本文は全集の通り旧字で表記されています。