(注) | 1. |
上記の「忠度の最期」の本文は、『昭和校訂 流布本平家物語』(野村宗朔校訂、武蔵野書院
昭和25年6月10日複刊印刷、昭和25年6月15日訂正1版)によりました。 ただし、「忠度の最期」は本文には「忠度最期」とあるのを、引用者が「の」を補いました。 |
|||
2. | 緒言によれば、上記の平家物語は、元和7年刊行の片仮名整版の流布本平家物語を底本とし、寛永3年(刊記なし、推定)及び万治2年の片仮名整版本、寛永3年、正保3年、明暦2年の各平仮名整版本、片仮名古活字本、長門本(明治39年翻刻本)、延慶本(昭和10年翻刻本)を参照して校訂したもので、寛文以降の諸本は取らなかった、とのことです。 | ||||
3. | 本文中の平仮名の「く」を縦に伸ばした形の繰り返し符号は、普通の漢字と仮名に直してあります。(控へ控へ) | ||||
4. | 本文の「薩摩の守とは知りてげれ」の「知りてげれ」は、「知りてンげれ」の撥音「ン」が表記されていない形と考えられます。 | ||||
5. | 平忠度(たいらのただのり)=平安末期の武将。忠盛の子。清盛の弟。正四位下薩摩守。また、歌人としても逸話を残し、謡曲などで著名。一谷の戦に敗死。(1144-1184) (『広辞苑』第6版による) | ||||
6. | 資料240に「忠度の都落」(『平家物語』巻第七より)があります。 | ||||
7. | 『国立国会図書館デジタルコレクション』で、慶長年間に出版された『平家物語』が、画像で見られます。 『国立国会図書館デジタルコレクション』 → 『平家物語』(巻七) (「忠度の都落」は 54~57 / 75) |
||||
8. | 『平家物語』の種々の本文は、『菊池眞一研究室』で読むことができます。ぜひご覧ください。 | ||||
9. | 平忠度のことは、「青葉の笛」という唱歌の2番の歌詞でもよく知られていますが、金田一春彦・安西愛子編『日本の唱歌〔上〕
明治篇』(講談社文庫。昭和52年10月15日第1刷発行)
によれば、この歌は明治39年(1906年)7月、田村虎蔵・納所弁次郎・佐々木吉三郎編の『尋常小学唱歌』の四学年用に、「敦盛と忠度」という題で掲載されたのが最初だそうです。作詞:大和田建樹、作曲:田村虎蔵。1番に敦盛を、2番に忠度を歌っています。 同文庫には、昭和2年、田村虎蔵編の『検定唱歌集』に「青葉の笛」という題で再び掲載された、とあります。 ※ 上記の明治39年7月発行「『尋常小学唱歌』の四学年用」については、 『d-score』には、明治39年(1906年)7月版 『尋常小学唱歌 第四学年 上』 とあります。 |
||||
10. | 資料414に、「敦盛の最期」(『平家物語』巻第九より)があります。 | ||||
11. |
YouTubeに、「青葉の笛」の、篠笛による演奏がいくつか出ています。そのうちの一つをご紹介します。 → 篠笛「青葉の笛」(演奏:狩野嘉宏) |
||||
12. | 同じく
YouTubeに、安西愛子の歌唱による「青葉の笛」があります。 → 安西愛子の「青葉の笛」 残念ながら、著作権の関係で現在は聞くことができないそうです。 |
||||
13. | 『d-score』というサイトに、「青葉の笛」のページがあります。 | ||||
14. | 「青葉の笛」の歌詞を書いておきます。(仮名遣いは歴史的仮名遣いにしてあります。) 敦盛と忠度 大和田建樹 一 一の谷の 軍(いくさ)破れ 討たれし平家の 公達(きんだち)あはれ 曉寒き 須磨の嵐に 聞えしはこれか 靑葉の笛 二 更くる夜半(よは)に 門(かど)を敲(たた)き わが師に託せし 言(こと)の葉あはれ 今はの際(きは)まで 持ちし箙(えびら)に 殘れるは「花や 今宵」の歌 |
||||
15. | 『Zaco's
Page』というサイトに、「国語の先生の為のテキストファイル集」というページがあり、そこに『平家物語』の本文が入っています。 『Zaco's Page』 →「国語の先生の為のテキストファイル集」 (2012年5月25日付記) |
8 | |||