(注) | 1. |
上記の詩は、『国立公文書館デジタルアーカイブ』所収の『剣南詩稿』(明、汲古閣刊。内閣文庫)によりました。 →『国立公文書館デジタルアーカイブ』 →『剣南詩稿』 →「贈猫」…『剣南詩稿』巻第十五(62/94) 簿冊標題:剣南詩稿 件名:剣南詩稿10(62/94) →「十一月四日風雨大作」…『剣南詩稿』巻第二十六(8/67) 簿冊標題:剣南詩稿 件名:剣南詩稿16(8/67) →「嘲畜猫」…『剣南詩稿』巻第三十八(5/68) 簿冊標題:剣南詩稿 件名:剣南詩稿21(5/68) |
|||
2. |
〇1首目の「贈猫」の詩について 題名「贈猫」は、「猫を贈らる」「猫に贈る」「猫を贈る」などと読まれているようです。 「裹鹽」は、「鹽をつつむ」と読む字で、「裹」は音「カ」、動詞で「つつむ」、名詞で「つつみ。まるく包んだもの」の意です。「裏(リ)」(「うら」「うち」)とは別字です。 この詩は、淳熙10年(1183年)陸游が59歳のとき、故郷に隠居していたときの作だそうです。 この詩の訓読や口語訳等については、次のサイトを見てください。 (1)→『詩詞世界 碇豊長の詩詞』 → 贈猫(南宋 陸游) (2)→『漢詩と中国文化』 → 陸游 → 贈貍:陸游を読む (3)→『ねこと暮らす』(文献で歌われた猫たち) → 陸游 贈猫 〇2首目の「十一月四日風雨大作」の詩について この詩の訓読や口語訳等については、次のサイトを見てください。 (1)→『ねこと暮らす』(文献で歌われた猫たち) → 陸游「十一月四日風雨大作」 〇3首目の「嘲畜猫」の詩について 最後の細字の部分は、原文2行に分かち書きされている部分です。 |
||||
3. | 陸游(りくゆう)=南宋前期の詩人。字は務観、号は放翁。山陰(浙江紹興)の人。金に対する抗戦を唱え、当局に嫌われて不遇の生涯を送る。詩は慷慨の気に満ちた愛国詩人の面と、農村の日常を愛する田園詩人の面とに特色を見る。范成大・楊万里・尤袤(ゆうぼう)とともに南宋四大家と称される。著「剣南詩稿」「渭南文集」「老学庵筆記」「入蜀記」など。(1125~1209) (『広辞苑』第7版による。) | ||||
4. | 資料326に 陸游の詩「客去」があります。 → 資料326 陸游の詩「客去」 |
||||
5. | 岩波文庫に『陸游詩選』があります。 → 岩波文庫『陸游詩選』 |
||||
6. |
北海道教育大学学術リポジトリに、後藤秋正先生の紀要論文「猫と漢詩 札記ー古代から唐代までー」があって参考になります。ただし、ダウンロードして読む必要があります。 → 北海道教育大学学術リポジトリ → 後藤秋正「猫と漢詩 札記ー古代から唐代までー」 |
||||
7. |
読游会(陸游の詩を読み、よく学びよく遊ぶ会)のサイトがあります。 → 読游会(陸游の詩を読み、よく学びよく遊ぶ会) |