(注) | 1. |
井上哲次郎の漢詩「孝女白菊詩」は、明治17年1月、18,19, 21日の3回にわたり『郵便報知新聞』に掲載され、同年2月発行の『巽軒詩鈔』に収録されたそうです。詩は1句7字、全404句で、字数は全部で2828字になります。 明治17年に発行された『巽軒詩鈔』は、国立国会図書館デジタルコレクションで見ることができます。 国立国会図書館デジタルコレクション →『巽軒詩鈔』(明治17年2月8日出版) |
|||
2. |
上記に掲げた「孝女白菊詩」は、国立国会図書館デジタルコレクションに入っている井上哲次郎著『日本学生宝鑑』(大倉書店・明治37年9月5日発行、明治43年6月14日増訂第12版発行)によりました。(この本では、1行4句の表示になっています。) 国立国会図書館デジタルコレクション → 井上哲次郎著『日本学生宝鑑』 → 「孝女白菊詩」(431~436/517) |
||||
3. |
『家庭読本 孝女志ら菊』(佐村八郎著、六盟館・明治39年6月27日発行、同年10月25日再版発行)の巻末の附録としてついている「孝女白菊詩」は、活字が鮮明なので見やすいと思います。(この本では、1行3句の表示になっています。) 国立国会図書館デジタルコレクション →『家庭読本 孝女志ら菊』 →「孝女白菊詩」(44~51/55) 1行3句の表示の本文が、資料645にあります。 → 資料645 井上巽軒「孝女白菊詩」(1行3句の表示) |
||||
4. | 第一齣の後半に出て来る「聞阿母死涙潸潸」の「潸潸」と第三齣の中程に出て来る「潸潸」は、原文には異体字が使われていますが、ここではそれがうまく表記できないので、本字の「潸」で表記してあります。 | ||||
5. |
この井上哲次郎の漢詩「孝女白菊詩」を読んで書いたの落合直文の「孝女白菊の歌」が特に有名です。 また、当時帝国大学でドイツ語を教えていたカール・フローレンツが井上哲次郎の原詩をドイツ語に訳して出版し、更に慶應大学で英語を教えていたアーサー・ロイドがフローレンツのドイツ語訳から英語に訳して出版したそうです。 |
||||
6. |
落合直文の「孝女白菊の歌」は次の資料にあります。 → 資料142 落合直文「孝女白菊の歌」 |
||||
7. |
『二木紘三のうた物語』に落合直文の「孝女白菊の歌」が取り上げられていて参考になります。 『二木紘三のうた物語』 →「孝女白菊の歌」 |
||||