(注) | 1. |
上記の郭居敬撰『新刊全相二十四孝詩選』の本文は、
『龍谷大学電子図書館』の「貴重書画像データベース」にある、龍谷大学図書館所蔵の『新刊全相二十四孝詩選』(延平尤溪郭居敬撰)の画像に拠りました。ただし、文字だけを採り、挿絵の部分は省略してあります。 → 『龍谷大学電子図書館』の「貴重書画像データベース」 → 龍谷大学図書館所蔵 『二十四孝詩選』(『新刊全相二十四孝詩選』) |
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2. | 「唐夫人」の本文に使用した「」の漢字は、島根県立大学の“e漢字”を使用させていただきました。 | ||||
3. |
本文の改行は、原本の通りにしてあります。 また、漢字は、原則として正字に直してあります。 尭→堯、為→爲、髙→高、叓→事、帰→歸、弃→棄、参→參、祥→祥、継→繼、譛→譖、学→學、称→稱、児→兒、顕→顯、銭→錢、輙→輒、辞→辭、刘→劉、挙→擧、従→從、与→與、斉→齊、礼→禮、など。 |
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4. | 平成14年度京都大学附属図書館公開展示会「學(まな)びの世界」のホームページによると、この龍谷大学本の『新刊全相二十四孝詩選』は、明の嘉靖25年(1546年)刊本の室町時代筆写本で、明の嘉靖刊本を挿絵まで含めて筆写したものだそうです。『二十四孝詩選』は、明代以降最も標準的となった二十四孝説話の形式を伝えており、日本にも南北朝後期から室町時代初頭までに到来し、「日記故事」と並んで大きな影響力を持った本だそうです。この龍谷大学本は、郭居敬原本に近い形を伝える貴重なテキストの一つとされているものだそうです。 | ||||
5. | 「日記故事」については、『国立国会図書館デジタルコレクション』に、明治14年1月に麟鳳堂から出版された『標註日記故事大全』(張瑞図・校、松山麻山・標註)が入っていて、画像で見ることができます。この最初に「二十四孝」が出ています。 | ||||
6. | 二十四孝(にじゅうしこう)=中国で、古今の孝子24人を選定したもの。元の郭居敬の説によれば、虞舜・漢文帝・曾參・閔損・仲由・董永・剡子・江革・陸績・唐夫人・呉猛・王祥・郭巨・楊香・朱寿昌・庾黔婁・老萊子・蔡順・黄香・姜詩・王褒・丁蘭・孟宗・黄庭堅。異説もある。(『広辞苑』第6版による。) | ||||
7. | 上の「二十四孝詩選」に挙げてある24人と、注6の『広辞苑』に挙げてあるものとの違いは、「二十四孝詩選」の「張孝・張禮」「田眞(・田廣・田慶)」が、『広辞苑』では、「仲由」「江革」になっているところです。同じ郭居敬選でも、本によって人物が異なるのでしょうか。 | ||||
8. |
元・龍谷大学教授で仏教学者の禿氏祐祥(とくし・ゆうしょう)博士の解説がついた、龍谷大学図書館所蔵『新刊全相二十四孝詩選』の影印による複製本が、昭和21年に大阪の全国書房から出ているそうです。 → 『二十四孝詩選』(解説共)・禿氏祐祥編 |
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9. | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブで、『廿四孝傳幷賛』(二十四孝伝幷賛)が画像で見られます。 | ||||
10. | 資料378に「二十四孝」(有朋堂文庫『御伽草紙』より)があります。 | ||||
11. | フリー百科事典『ウィキペディア』に「二十四孝」の項があります。 |