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(注) |
1. |
この寺田寅彦「涼み臺」は、文部省・昭和21年3月17日発行、同日翻刻発行の『中等國語一』(著作権所有 著作兼発行者 文部省。 翻刻発行者 中等学校教科書株式会社。 印刷者 大日本印刷株式会社)によりました。
表紙裏の「目録」の下に奥付があり、そこに、「APPROVED
BY MINISTRY OF EDUCATION(DATE
Mar. 13, 1946) 」とあります。 |
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2. |
ここに採られた随筆の本文は、教科書掲載にあたって改変・省略等がなされていますので、その点ご注意ください。
原文は、いずれも『青空文庫』で見る(読む)ことができます。
「新星」→ 青空文庫「小さな出来事」
「線香花火」→ 青空文庫「備忘録」
「藤の實」→ 青空文庫「藤の実」
初出: 〇「新星」=大正9年(1920年)11月『中央公論』(「小さな出来事」という題のもとに掲載された5つの小品のうちのひとつ。)
〇「線香花火」=昭和2年(1927年)9月『思想』(「備忘録」という題のもとに掲載された12の小品のうちのひとつ。)
〇「藤の實」=昭和8年(1933年)2月『鉄塔』 |
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3. |
平仮名の「く」を縦に伸ばした形の繰り返し符号は、普通の文字に直してあります(「そろそろ」「いよいよ」「しばしば」「ちらちら」「遠い遠い」「だんだん」「一つ一つ」「ぼうぼう」「われわれ」「いろいろ」「なかなか」など)。 |
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4. |
『中等國語一』の教科書は、昭和21年に戦後初めて旧制中学校に入学した生徒たちが使用した教科書です。新聞紙のように印刷された用紙を、生徒各自が切りそろえて綴じて使った教科書のようです。
新制中学校が発足するのは、翌昭和22年のことです。 |
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5. |
『中等國語一』の目次(目録)を次にあげておきます。『中等國語一』には、この他に『中等國語一(中)』『中等國語一(後)』があります。この目録も、書いておきます。
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『中等國語一』(昭和21年3月17日発行 同日翻刻発行)
國文篇
一 富士の高嶺(萬葉集) 二 親心(雲萍雜志) 三 菖蒲の節供(島崎春樹) 四 柿の花(俳句・正岡子規) 五 涼み臺(寺田寅彦) 六 秋から春へ(德富蘆花『自然と人生』から「大海の日の出」)
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『中等國語一(中)』(昭和21年6月28日発行 同日翻刻発行)
文法篇 [口語]
一 國語 二 音聲と文字 三 文と文節 四 文節と單語 五 自立語で活用の有るもの 六 自立語で活用の無いもの(一) 七 自立語で活用の無いもの(二) 八 附属語で活用の有るもの 九 附属語で活用の無いもの 十 品詞分類 十一 口語動詞の活用(一) 十二 口語動詞の活用(二) 十三 口語動詞の活用 (三) 十四 口語形容詞の活用 十五 口語形容動詞の活用 附表
漢文篇 一 律詩二首 二 眞爲善者 三 眞爲學問者 四 鏡 五 七言絶句二題 六 德與財 七 常與變 八 薊與馬之事 九 外盛則内衰 十 五言絶句二題 十一 述懷 十二 膏梁子弟 十三 地動與潮雞
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『中等國語一(後)』(昭和21年8月6日発行 同日翻刻発行)
國文篇 一 最低にして最高の道 二 私設大使 三 測量生活 四 尊德先生の幼時
五 俳句への道 六 一門の花 七 姫路城 八 すゝきの穗 九 湖畔の冬
十 創始者の苦心 十一 言葉の遣ひ方 |
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6. |
『中等國語一(後)』の「四 尊德先生の幼時」の本文が資料214にあります。
→ 資料214 高田髙慶「尊德先生の幼時」(文部省『中等國語一[後]』より) |
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