資料11 立原道造の詩「はじめてのものに」
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はじめてのものに |
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立 原 道 造 |
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ささやかな地異は そのかたみに |
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(注) | 1. | 詩の本文は、岩波文庫版『立原道造詩集』(杉浦明平編・1988年3月16日第1刷発行)によりました。詩の表記は、勿論縦書きです。 | ||
2. | 詩集でのルビは、( )に置き換えました。 | |||
3. | 第2節の「明かつた」の「明」の読みについて 第2節の「明かつた」の「明」に「あか」とルビが振ってあるので、「明かつた」は、「あかるかった」ではなく、「あかかった」と読むことになります。編者の杉浦氏によれば、作者の立原がそう読んでいたから、ということでした。(問い合わせの返信による。) 古語「明(あか)し」としての用法を採ったものだと思われます。 |
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4. |
上記文庫本の解説に、杉浦氏が「立原は字面(じづら)の美しさに敏感で、漢字と仮名のまじり具合なども疎かにしなかった。(印刷する場合には装幀はもちろん活字や紙質についても。)」と書いておられます。 それなのに、詩をこのように横書きにしたり、( )で読み仮名を付けたりするのは忍びませんが、ご容赦願います。 |
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5. |
この詩は、詩集『萱草(わすれぐさ)に寄す』の巻頭の詩です。 詩集『萱草に寄す』に収められている詩は、次の10編です。 SONATINE №1 「はじめてのものに」「またある夜に」「晩き日の夕べに」「わかれる昼に」 「のちのおもひに」「夏花の歌 その一」「夏花の歌 その二」 SONATINE№2 「虹とひとと」「夏の弔ひ」「忘れてしまつて」 |
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6. | 「ささやかな地異」とは、浅間山の小噴火を、「エリーザベトの物語」とは、シュトルムの小説『みずうみ』(Immensee)を指しています。 | |||
7. |
なお、立原道造については、「立原道造記念館」のホームページが参考になります。 ただし、「立原道造記念館」は事情により2010年9月27日を以て休館しているそうです。 〇 2024年11月6日現在の「立原道造記念館」のホームページは、次の通りです。 →『立原道造記念館』 〇 また、『立原道造記念会』のホームページがあります。 →『立原道造記念会』 (2024年11月6日付記) |
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8. | 立原道造の詩は、『つれづれの文車─趣味の文書室─』というサイトに「立原道造」のページがあり、そこで岩波文庫からとった彼の詩を読むことができます。 | |||
9. | 電子図書館「青空文庫」でも、立原道造の詩を読むことができます。 | |||
10. |
また、メールマガジン「立原道造詩集」が出ていましたが、現在は見られないようです。 ただ、さいたま市図書館のホームページの中に「バックナンバー」のコーナーがあり、そこに出ている「さいたま市図書館メールマガジン」平成30年1月1日第95号に、「4 さいたま市ゆかりの本と人」の記事があって、「●詩人たちが好んだ別所沼の風景」に、神保光太郎と立原道造の記事が出ています。 → 「さいたま市図書館メールマガジン」平成30年1月1日第95号 |
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11. | 日本ペンクラブ「電子文藝館」では、詩集『萱草に寄す』を読むことができます。 → 日本ペンクラブ「電子文藝館」 → 『萱草(わすれぐさ)に寄す』 |
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12. | 立原道造(たちはら・みちぞう) 詩人。東京生れ。東大建築科卒。「四季」同人。堀辰雄やリルケに傾倒。繊細・純粋で、音楽的な抒情詩を書いた。詩集「萱草わすれぐさに寄す」「暁と夕の詩」。(1914~1939)(『広辞苑』第6版による。) | |||
13. | 資料22に「立原道造の友への手紙(田中一三あて)」があります。 | |||
14. | 『KARUIZAWA TALIESIN(軽井沢タリアセン)』というサイトで、「軽井沢高原文庫」の情報を見ることができます。 | |||
15. | 『軽井沢高原文庫』のホームページがあります。 | |||
16. | 講談社文庫に小川和佑著『立原道造の世界』があります。 |