(注) | 1. |
「雜説」の本文は、新釈漢文大系18『文章軌範(正篇)下』(前野直彬著、明治書院
昭和37年9月15日初版発行、昭和45年5月10日12版発行)によりました。 ただし、本文についている訓点・句読点、段落分け等は省略しました。 |
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2. | 韓愈の「雜説」には4篇あり、ここに掲げたものはその第4篇です。 | ||||
3. | 作者の韓愈(768~824)は、唐の文章家・詩人。唐宋八家の一人。字は退之。号は昌黎。諡は文公。河南南陽の人。儒教を尊び、特に孟子の功を賞賛。柳宗元とともに古文の復興を唱え、韓柳と並称される。詩は白居易の易平な作風に反発し、晦渋・険峻な作を多く残した。憲宗のとき「論仏骨表」を奉って帝の仏教信仰を批判したため、潮州に左遷された。「昌黎先生集」がある。(『広辞苑』第6版による。) | ||||
4. | 題名の「雑説」について。 「雑」とは、特に題を設けないという意味であり、「説」とは文体の一種で、道理を説き明かし、自分の意見を述べる意見文・論説文をいいますから、「雑説」とは、特に題を設けない意見文、あるいは、特に題を設けないで思いつくままに論じた論説文、ということになります。あるいは場合によっては もっと軽くとって、特に題を設けずに書いた随想、といった意味にとらえてもよいと思われます。 |
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