(注) | 1. |
本文は新釈漢文大系101 『白氏文集 五』(岡村繁著、明治書院平成16年2月10日初版発行)によりました。
ただし、返り点・句読点は省略しました。 草堂記は、『白氏文集』巻第二十六に収められています。 この「草堂記」という題は、新釈漢文大系の解題によれば、英華本(巻八二七)・文粋本(巻七十四)・全唐文本(巻六七六)は、いずれも「廬山草堂記」としてある由です。 |
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2. | 新釈漢文大系本には、書き下し文・通釈・語釈がついています。 | ||||
3. | 本文中の漢字
は、島根県立大学の“e漢字”を利用させていただきました。 なお、「頽然 然」の「頽」は、本文では右の「頁」が「貴」となっている漢字ですが、この漢字が表記できないので、「頽」としてあります。 |
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4. | 〇白居易(はくきょい)=中唐の詩人。字は楽天、号は香山居士。太原(山西太原)の人。その詩は流麗で平易、広く愛誦され、日本の平安朝文学にも多大の影響を与えた。「長恨歌」「琵琶行」など最も人口に膾炙(かいしゃ)し、「白氏文集」の著のほか、社会の矛盾を指弾した「新楽府」50首がある。(772~846) 〇白氏文集(はくしぶんしゅう)(ハクシモンジュウとも) =唐の白居易の詩文集。現存71巻。824年に元稹(げんじん)が編んだ「白氏長慶集」50巻に自選の後集20巻、続後集5巻を加えたもの。平安時代に渡来、「文集」または「集」と呼ばれ、広く愛読されて当時の文学に影響を与えた。(以上、『広辞苑』第7版による。) |
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5. | 『白氏文集』という書名の読み方について 『ウィキペディア』の「白氏文集」の項の注に、「日本では従来「はくしもんじゅう」と呼びならわされてきたが、近年の研究により鎌倉期以降明治20年頃まで「-ぶんしゅう」であり、「-もんじゅう」は明治以後に生じた慣用であることが指摘されている」とあります。 未見ですが、『白氏文集は〈もんじゅう〉か〈ぶんしゅう〉か 〝文集‶閑談 』(明治大学教授・神鷹徳治著、遊学社・2012年11月初版)があります。 上に挙げた『広辞苑』でも、第6版までは項目は「はくしもんじゅう」として、「(ハクシブンシュウとも)」としてありましたが、第7版では項目が「はくしぶんしゅう」で、「(ハクシモンジュウとも)」となっています。 |
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6. |
『大手前大学論集』第9号(2008年)に掲載された、丹羽博之教授の「白楽天の草堂生活」という論文(
掲載誌『大手前大学論集』 大手前大学 編 (9) 2008 p.19~28)があります。 ただし、見る場合は『大手前大学・大手前短期大学リポジトリ』でダウンロードして見る必要があります。 → 丹羽博之 「白楽天の草堂生活」(『大手前大学・大手前短期大学リポジトリ』) |
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7. | フリー百科事典『ウィキペディア』に、「白氏文集」の項があります。 → フリー百科事典『ウィキペディア』 → 「白氏文集」 |