資料468 霊簿題辞
         


          靈簿題辭        

 

夫靈會日鑑者法性無動靜湛然如
太虚豈有去來今之相乎雖然如是
由有無明之翳故於法性之太虗見
地獄天堂種種苦樂相至此過現未
來依法而立刹那相推積至芥石之
劫翳膜未刮已還者雖盡心空之窮
理無之而未由不見如是相也已故
楞嚴云見聞如幻翳三界若空華幻
翳無歇空華隨生永溺生死之泥無
有期出離也我
大毉王憫彼翳眼開解脱門所謂福
智二嚴是也如有人於此其父母師
長親知之類隃塗炭也敢忍拱手而
視之乎急須脩福智之白業薦先凶
之冥祉又其忌日者君子終身之喪
也以名系日則所以有過去靈簿之
設也旹
元禄四辛未年龍集孟冬太族望辰
智積住持比丘僧正泊如運敞敬書


 

 
    (注) 1.上記の「霊簿題辞」は、某所の「霊会日鑑」(過去帳)の初めに記載してある
        ものを記録しました。
        2. 「旹」は、「時」の異体字です。 
  
        3. 運敞(うんしょう)=江戸時代前期の真言宗の僧で、智山派最大の学匠とい
             われる、智積院第7世運敞僧正のこと。字、元春。号、泊如
(はくにょ)
             智山派黄金時代を築いた。著作頗る多く、『大疏第三重啓蒙』『性霊集
             便蒙』『三教指帰刪補』、漢詩集『瑞林集』などがある。1614(慶長19)
             年~1693(元禄6)年。
        4. 霊簿(りょうぼ)=(レイボとも)過去帳に同じ。 
(『広辞苑』第6版による。)
           
      


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