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(注) |
1. |
上記の寺田寅彦の随筆「日本人の自然觀」(旧字・旧仮名)の本文は、『寺田寅彦全集 文學篇』 第五巻(隨筆五)(岩波書店、昭和25年9月5日第1刷発行)に拠りました。
なお、同全集の後記に、「本巻は口絵を除き旧版第五巻に同じである」という付記あります(後記7頁)。(引用者注:「旧版」とは、昭和11-13年に出版された最初の『寺田寅彦全集 文学篇』をさしています。) |
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2. |
上記の全集(第五巻)の後記に、「日本人の自然觀」は、本名を以て昭和10年10月岩波講座『東洋思潮』に発表された、とあります。 |
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3. |
平仮名の「く」を縦に伸ばしたような形の繰り返し符号は、元の文字を繰り返して表記してあります(「それぞれ」「永い永い」「さまざま」「いろいろ」……など)。
また、平仮名の「こ」を押しつぶしたような形の繰り返し符号は、「々」に置き換えてあります(「屢々」)。
なお、「緒言」の初めにある「外國人がそれぞれの外國の自然に對する觀方とそれに對する反應しかたと比べて」の「反應しかた」、及び「日本人の日常生活」という章の終り近くにある「空の色、風の息、雲のたゞずまひ」の「たゞずまひ」は、いずれも原文のままです。 |
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4. |
寺田寅彦(てらだ・とらひこ)=物理学者・随筆家。東京生れ。高知県人。東大教授。地球物理学を専攻。夏目漱石の門下、筆名は吉村冬彦。随筆・俳句に巧みで、藪柑子と号した。著「冬彦集」「藪柑子集」など。(1878~1935)(『広辞苑』第6版による。) |
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5. |
フリー百科事典『ウィキペディア』に「寺田寅彦」の項があります。 |
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6. |
新字・新仮名によって読みやすく書き改められた「日本人の自然観」の本文を、青空文庫で読むことができます。底本は、改版された岩波文庫『寺田寅彦随筆集』第五巻(昭和23(1948)年11月20日第1刷発行、昭和38(1963)年6月16日第20刷改版発行、平成9(1997)年9月5日第65 刷発行)だそうです。
→ 新字・新仮名による「日本人の自然観」(青空文庫) |
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7. |
寅彦が4歳から19歳までを過ごした旧宅を復元した「寺田寅彦記念館」が高知市にあります。 |
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8. |
電子図書館『図書館。in』で、寺田寅彦の一部の作品を、縦書きで読むことができます。 |
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9. |
参考までに、『寺田寅彦全集
文學篇』 第五巻(隨筆五)(岩波書店、昭和25年9月5日第1刷発行)の「目次」を挙げておきます。(漢字は常用漢字に改めてあります。)
ピタゴラスと豆 山中常盤双紙 夕凪と夕風 鷹を貰ひ損なつた話 観点と距離 喫煙四十年 初旅 雑記帳より(II) ゴルフ随行記 子規自筆の根岸地図 藤棚の蔭から 鳶と油揚 明治卅二年頃 地図を眺めて 映画雑感(III) 疑問と空想 破片 天災と国防 家鴨と猿 鴫突き 追憶の冬夜 夢判断 新春偶語 新年雑俎 相撲 追憶の医師達 西鶴と科学 台風雑俎 詩と官能 鴉と唱歌 物売りの声 伯林大学 五月の唯物観 自由画稿 箱根熱海バス紀行 随筆難 映画雑感(IV) B教授の死 災難雑考 映画雑感(V) 海水浴 糸車 映画と生理 映画雑感(VI) 静岡地震被害見学記 高原 小浅間 震災日記より 映画雑感(VII) 雨の上高地 日本人の自然観 小爆発二件 三斜晶系 埋もれた漱石伝記資料 |
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