資料389 寺田寅彦の随筆「疑問と空想」(旧字・旧仮名)
疑問と空想
寺田寅彦
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(注)
1.
上記の寺田寅彦の随筆「疑問と空想」(旧字・旧仮名)の本文は、『寺田寅彦全集
文學篇』 第五巻(隨筆五)(岩波書店、昭和25年9月5日第1刷発行)に拠りました。
なお、同全集の後記に、「本巻は口絵を除き旧版第五巻に同じである」という付記があります(後記7頁)。(引用者注:「旧版」とは、昭和11-13年に出版された最初の『寺田寅彦全集 文学篇』をさしています。)
2.
上記の全集(第五巻)の後記によれば、「疑問と空想」は、本名を以て昭和9年10月『科学知識』第14巻第10号に発表され、昭和10年7月発行の『蛍光板』に収録された由です。
3.
平仮名の「く」を縦に伸ばしたような形の繰り返し符号は、元の文字を繰り返して表記してあります(「いろいろ」「ピーヒョロピーヒョロ」「それぞれ」)。
また、平仮名の「こ」を押しつぶしたような形の繰り返し符号は、「々」に置き換えてあります(「屢々」)。
なお、本文中に「啼く」「鳴く」・「啼聲」「鳴聲」の両方が出ていますが、これは全集本文のままです。
4.
寺田寅彦(てらだ・とらひこ)=物理学者・随筆家。東京生れ。高知県人。東大教授。地球物理学を専攻。夏目漱石の門下、筆名は吉村冬彦。随筆・俳句に巧みで、藪柑子と号した。著「冬彦集」「藪柑子集」など。(1878~1935)(『広辞苑』第6版による。)
5.
フリー百科事典『ウィキペディア』に「寺田寅彦」の項があります。
6.
新字・新仮名によって読みやすく書き改められた「疑問と空想」の本文を、青空文庫で読むことができます。底本は、改版された岩波文庫『寺田寅彦随筆集』第五巻(昭和23(1948)年11月20日第1刷発行、昭和38(1963)年6月16日第20刷改版発行、平成5(1933)年10月15日第61刷発行)だそうです。
→ 新字・新仮名による「疑問と空想」(青空文庫)
7.
寅彦が4歳から19歳までを過ごした旧宅を復元した「寺田寅彦記念館」が高知市にあります。
8.
電子図書館『図書館。in』で、寺田寅彦の一部の作品を、縦書きで読むことができます。
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