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(注) |
1. |
本文は岩波書店版『漱石全集』第二巻(昭和41年1月18日発行)により、『草枕』の一・二の部分を収録しました。 |
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2. |
『草枕』は、明治39年9月1日発行の『新小説』で発表されました。 |
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3. |
「二」の中に出てくるの漢字は、音、サン。
岏(さんがん)とは、「ごつごつした山のこと」と漢和辞書にあります。上記の岩波の全集の巻末の注解には、「切りたったような山のこと」とあります。
なお、「」(山+賛)の漢字は、島根県立大学の “e漢字” を使用しました。 |
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4. |
原文の、平仮名の「く」を縦に長くした形の繰り返し符号(踊り字・くの字点)は、普通の仮名に改めました。(「ちらちら」、及び「愈」のルビの「いよいよ」など) |
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5. |
全集の原文は総ルビですが、ここでは一部の漢字のルビのみを残して、他は省略しました。(ルビは、括弧に入れて示しました。) |
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6. |
文中の下線の部分は、原文では傍点になっている所です。 |
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7. |
「背中」が「脊中」になっているのは、原文のままです。また、能や謡曲の「墨田川」は、「隅田川」「角田川」とも書くそうです。
ここで、岩波の全集の「注解」から、漱石の勘違いと思われる箇所に触れておきます。
〇じんじん端折り……爺端折りの転というから、正しくは「ぢんぢん……」
〇枕元へ馬が屎(いばり)する……「屎」は「尿」が正しい。
〇箒を擔いだ爺さん……漱石の記憶の誤りで、これは「高砂」の能のシテツレ姥(うば)でなければならない。
〇婆さん……この方が前シテの尉(じょう)で、宝生流では竹把(さらえ、熊手)を担いで出る。 |
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8. |
なお、『草枕』の全文を、電子図書館「青空文庫」で読むことができます。 |
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9. |
熊本国府高等学校PC同好会の制作したホームページ『くまもと文学散歩』があり、そこに「草枕の旅」・「熊本時代の漱石」などのページがあって参考になります。 |
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10. |
熊本県玉名市のホームページに『漱石・草枕の里』(草枕の里ガイドブック)というページがあって、草枕に関するいろいろな資料が用意されています。 |
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11. |
奈良国立博物館のホームページで、松岡映丘及びその一門が描いた全3巻の『草枕絵巻』の画像を見ることができます。
『奈良国立博物館』TOPページの「情報検索サービス」をクリック
→ 「所蔵写真検索システム」をクリック
→ 「草枕絵巻」又は「草枕」と入力して検索
→ 草枕絵巻(巻第一)~草枕絵巻(巻第三) |
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12. |
東北大学附属図書館のホームページに、「漱石文庫」があります。
また、「東北大学デジタルコレクション」に、「漱石文庫データベース(2309)」と 「漱石文庫データベース(2020年再撮影)(811)」があります。 |
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13. |
「漱石文庫関係文献目録」は、夏目漱石旧蔵書(東北大学「漱石文庫」を含む)について言及している文献を収集したもので、該当部分の記事を抜粋して収録してあります。
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14. |
「ウェブ上の漱石」という、漱石関連の情報を集めたページがあります。 |
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15. |
2019年5月9日の朝日新聞デジタルが、ロンドン漱石記念館の再開を伝えています。
「漱石記念館、ロンドンで再開 天皇陛下の記帳など公開 文豪・夏目漱石(1867~1916)が英国に留学した際の資料を集めた「ロンドン漱石記念館」が8日、ロンドン郊外で開館した。2016年までロンドン市内にあった同館の展示を移し、3年ぶりに再開した。」
『小林恭子の英国メディア・ウオッチ』というブログに、ロンドン漱石記念館の紹介記事があって、参考になります。
『小林恭子の英国メディア・ウオッチ』 → ロンドン漱石記念館 |
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16. |
熊本県玉名市の「漱石・草枕の里」のホームページがあります。 |
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17. |
漱石が泊まった小天温泉の「那古井館」のホームページがあり、漱石に関す写真や記述があって、参考になります。 |
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18. |
カナダの天才ピアニスト グレン・グールドが漱石の『草枕』を愛読していたという事実は、よく知られています。
朝日新聞記者の横田庄一郎氏は、その著『「草枕」変奏曲 夏目漱石とグレン・ グールド』(1998年5月30日、朔北社発行)の「はじめに」の中で、「この人ほど『草枕』を愛読したという話をほかには聞かない。しかも日本人ではなく、外国人であり、世界的な著名人でもある。二十世紀で最もユニークな天才ピアニストといえばいいのだろうか、その名をグレン・グールド(1932─1982)という。カナダに生まれてカナダに没した、実に個性あふれる人物であった。彼はこの漱石の『草枕』を「二十世紀の小説の最高傑作の一つ」と評価し、死に至るまで手元に置いて愛読していたのである。」と書いておられます。
『20世紀最高のピアニスト~グレン・グールド賛歌』というホームページがあります。グールドに興味をお持ちの方はどうぞ。
グールドの演奏(ベートーベンの「ゴールドベルク変奏曲」)をYouTubeで聴くことができます。次にその一つを挙げておきます。
→ YouTube
→「ゴールドベルク変奏曲」1955
グレン・グールド
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19. |
『ぶらり重兵衛の歴史探訪2』というサイトの「会ってみたいな、この人に」(銅像巡り・銅像との出会い)に、新宿区早稲田南町の漱石公園(漱石山房跡)にある「夏目漱石の胸像」の写真や、漱石誕生の地の紹介などがあります。 |
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20. |
渡部芳紀先生の『夏目漱石』(夏目漱石文学散歩)があります。
参考) 渡部芳紀研究室 残念ながら今は見られないようです。 |
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