資料23 夏目漱石『坊つちやん』(坊っちゃん)(冒頭)
『坊つちやん』(冒頭)
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(注) | 1. | 本文は、岩波書店版『漱石全集』第二巻(昭和41年1月18日発行)によりました。 | ||
2. | 『坊つちやん』は、明治39年4月、「ホトトギス」に発表され、後に書かれた『草枕』『二百十日』とともに、『鶉籠』の名のもとに、翌明治40年1月1日の日付で、春陽堂から出版されました。 | |||
3. | 原文の縦書きを横書きにしました。 | |||
4. | 繰り返し符号(踊り字)は、普通の仮名に改めました。(「とうとう」「ぐいぐい」「ぐらぐら」「ぎうぎう」は、繰り返しの部分が「く」を縦に長くしたような形の踊り字が使ってあります。) | |||
5. | 全集には、すべての漢字にルビが振ってありますが、特に読みづらいと思われるもの だけを残して、後は省略しました。 ルビは( )に入れて読みを示しました。 なお、「弱虫やーい。と囃したからである。」の「弱虫やーい。」の句点、及び「背戸」を「脊戸」としてあるのは、原文のままです。 |
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6. | 『坊つちやん』の全文は、電子図書館「青空文庫」で読むことができます。 | |||
7. |
東北大学附属図書館のホームページに、「漱石文庫」があります。 「東北大学デジタルコレクション」に、「漱石文庫データベース(2309)」と 「漱石文庫データベース(2020年再撮影)(811)」があります。 |
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8. | 「漱石文庫関係文献目録」は、夏目漱石旧蔵書(東北大学「漱石文庫」を含む)について言及している文献を収集したもので、該当部分の記事を抜粋して収録してあります。 | |||
9. | 「ウェブ上の漱石」という、漱石関連の情報を集めたページがあります。 | |||
10. |
2019年5月9日の朝日新聞デジタルが、ロンドン漱石記念館の再開を伝えています。 「漱石記念館、ロンドンで再開 天皇陛下の記帳など公開 文豪・夏目漱石(1867〜1916)が英国に留学した際の資料を集めた「ロンドン漱石記念館」が8日、ロンドン郊外で開館した。2016年までロンドン市内にあった同館の展示を移し、3年ぶりに再開した。」 『小林恭子の英国メディア・ウオッチ』というブログに、ロンドン漱石記念館の 紹介記事があって、参考になります。 『小林恭子の英国メディア・ウオッチ』 → ロンドン漱石記念館 |
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11. |
フェイスブックに、「Virtual ロンドン漱石記念館/草枕交流館(熊本県玉名市 天水町)」があります。 |
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12. | 『ぶらり重兵衛の歴史探訪2』というサイトの「会ってみたいな、この人に」(銅像巡り・銅像との出会い)に、新宿区早稲田南町の漱石公園(漱石山房跡)にある「夏目漱石の胸像」の写真や、漱石誕生の地の紹介などがあります。 | |||
13. | 渡部芳紀先生の『夏目漱石』(夏目漱石文学散歩)があります。 (参考) 渡部芳紀研究室 残念ながら今は見られないようです。 |
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14. | 集英社新書ヴィジュアル版『直筆で読む「坊っちやん」』(2007年10月22日第1刷発行)が出ています。(この本の初めにある秋山豊氏の「自筆原稿を「読む」たのしみ」に、「あらかじめこの作品名の表記について断っておく。作品については、漱石がタイトル表記として書いた『坊っちやん』を使い、主人公は、今風に「坊っちゃん」と表記することにする」とあります。) つまり、直筆の原稿によれば、漱石は「坊っちやん」と、促音「つ」を小さく表記している、ということになるわけです。タイトルの他、本文中も、大体「坊っちやん」と書いているようです。(ただ、最後の「坊つちやん後生だからCが死んだら、坊っちやんの御寺へ埋めて下さい」のところは、最初の「坊つちやん」の「つ」が大きく書かれているように見えます。)(2012年6月1日付記) |
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15. | 『AREA SOSEKI』(漱石とその時代)というホームページで、「ホトトギス」 版(初出)の『坊つちやん』を 読むことができます。(2012年5月4日付記) |