(注) | 1. | この老子「小国寡民」の本文は、新釈漢文大系7『老子 荘子上』(明治書院、昭和41年11月5日初版発行、昭和46年11月12日12版発行)によりました。 | |||
2. | 『老子』の担当は、阿部吉雄・山本敏夫の両氏です。 | ||||
3. | 本文(獨立第八十)に施してあった句読点・返り点は省略しました。 | ||||
4. | 底本は、四部叢刊所収の宋版河上公本を用い、武内義雄博士の校定された河上公本(岩波文庫)と、馬叙倫の老子覈古によって、王弼本・傅奕本を参考にし、底本の一部を改めた、と例言にあります。 | ||||
5. | 「余説」に、<「使民有什伯人之器而不用」の「人」の字は、王弼本・傅奕本ともになく、河上公本も敦煌出土の古写本にはない。(中略)今はしばらく使用テキストにあるままで訳して置こう>として、「たとい他に十倍・百倍する器量の人がいても、その才能を用いさせない」と訳しておられます。(詳しくは、同書129頁を参照のこと。) | ||||
6. | 「語釈」に、「老死」の「死」は使用テキストにはなかったが、他の諸本は殆んど皆これがあり、またこの字がある方が意味の上でもよく通るので補った、とあります。 | ||||
7. |
〇老子(ろうし)=中国、春秋戦国時代にいたとされる思想家。道家の祖。史記によれば、姓は李、名は耳、字は耼たんまたは伯陽。楚の苦県こけん厲郷れいきょう曲仁里(河南省)の人。周の守蔵室(図書室)の書記官。乱世を逃れて関(函谷関または散関)に至った時、関守の尹喜いんきが道を求めたので、『老子』を説いたという。 →太上老君 〇太上老君(たいじょうろうくん)=(太上は最もすぐれたものの意。老君は老子の敬称)老子を神格化して呼ぶ称。道教の三尊の一つ。「魏書」釈老志などに見える。 〇『老子』=老子の著書。2巻。宇宙の本体を大または道といい、現象界のものは相対的で、道は絶対的であるとし、清静・恬淡てんたん・無為・自然に帰すれば乱離なしと説く。編纂は孟子以後と考えられ、前漢初には現行本に近いものが成立していた。老子道徳経。 (以上、『広辞苑』第6版による) |
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8. | 『諸子百家
中國哲學書電子化計劃』というサイトに、「道德經(老子)」の「小國寡民」が出ています。 『諸子百家 中國哲學書電子化計劃』 → 「道德經(老子)」→「小國寡民」 |