資料118 漢武帝「秋風辞」 



            
           秋風辭    漢武帝

  上行幸河東祠后土顧視帝京欣然中流與群臣飲燕上歡甚乃自作秋風辭曰秋風起兮白雲飛草木黄落兮雁南歸蘭有秀兮菊有芳懷佳人兮不能忘泛樓船兮濟汾河横中流兮揚素波簫鼓鳴兮發棹歌歡樂極兮哀情多少壯幾時兮奈老何    


  (注) 1.   本文は新釈漢文大系 16 『古文真宝(後集)』(星川清孝著、明治書院・昭和38年7月20日初版発行、昭和46年5月10日14版発行)によりました。
 ただし、本文に付けてある返り点・句読点、改行等は、省略しました。
   
    2.   漢武帝(かんのぶてい)は、前漢第七代の皇帝。姓は劉、名は徹。 在位54年。内政を確立し、匈奴を漠北に追い西域・安南・朝鮮半島を経略するなど領土を拡大した。文化は興り、全盛の時代であった。大学を置いて儒学を盛んにし、周代につぐ文物制度を整備した。中でも儒学を好んで、公孫弘のような大儒を平民から挙げて宰相とした。特に文学を愛し、詩人賦家を多く集め、楽府(音楽の役所)を設けて歌謡の収集・制作を掌らしめた。散文では司馬遷の『史記』130巻の編纂がある。(前156~前87)     
           



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