資料116 周敦頤「愛蓮説」




         愛蓮説  周 敦 頤(周 茂 叔)
   
水陸艸木之花可愛者甚蕃晉陶淵明獨愛菊自李唐來世人甚愛牡丹予獨愛蓮之出淤泥而不染濯清漣而不妖中通外直不蔓不枝香遠益清亭亭淨植可遠觀而不可褻翫焉予謂菊花之隱逸者也牡丹花之富貴者也蓮花之君子者也噫菊之愛陶後鮮有聞蓮之愛同予者何人牡丹之愛宜乎衆矣


  (注) 1.  本文は新釈漢文大系 16 『古文真宝(後集)』(星川清孝著、明治書院  昭和38年7月20日初版発行、昭和46年5月10日14版発行)によりました。              
    2.   作者の周敦頤(とんい)(1017~1073)は、字(あざな)は茂叔。北宋の大儒学者。濂渓(れんけい)(湖南省道県)に住んでいたので、濂渓先生と呼ばれた。北宋の大学者、程顥(ていこう)・程頤(ていい)兄弟の師で、宋学の開祖とされる。黄庭堅は「周茂叔は人品甚だ高く、胸中洒落にし て、光風霽月(せいげつ)の如し」と評した。著に「太極図説」「通書」などがある。    
    3.  文化庁が運営する我が国の文化遺産についてのポータルサイト『文化遺産オンライン』があり、そこで巻菱湖の「行書・愛蓮説」の習字手本(法帖)が見られます。ただし、ここではどういう訳か3ページ分しか見られないようです。
 『文化遺産オンライン』
 → 巻菱湖法帖「行書・愛蓮説(折帖)」 
   
    4. 国立国会図書館デジタルコレクションで、『先哲遺著 漢籍国字解全書 第12巻』(『古文真宝(後集)』)「愛蓮説」が見られます。    





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