資料102 文部省唱歌「朧月夜」


     
          朧月夜    高野辰之  作詞

 

一 菜の花畠に 入日薄れ、
   見わたす山の端 霞ふかし。
  春風そよふく 空を見れば、
   夕月かかりて にほひ淡し。

二 里わの火影
(ほかげ)も、森の色も、
   田中の小路を たどる人も、
  蛙
(かはづ)のなくねも、かねの音も、
   さながら霞める 朧月夜。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    (注) 1. 出典は、『尋常小学唱歌(六)』(大正3年6月)です。
         2. この歌の作詞者・高野辰之(1876〜1947)は、国文学者。斑山と号した。長野
          県生まれ。長野師範卒。中等教員国語科検定試験に合格して学会に入った。
          その著「日本歌謡史」によって文学博士の学位号を与えられた。東京音楽学校・
          大正大学教授。著書に「日本歌謡史」「日本演劇史」、編書に「日本歌謡集成」な
          ど。作詞は、文部省唱歌に、「朧月夜」の他に「春の小川」「故郷
(ふるさと)」などが
          ある。
            この歌の作曲者・岡野貞一(1878〜1941)は、音楽教育家・作曲者。鳥取県生
          まれ。東京音楽学校専修部卒。同校の教授を務めた。文部省唱歌「春の小川」「春
          が来た」「朧月夜」「故郷
(ふるさと)」など、数々の名曲を作った。
                    (以上は、主として『日本の唱歌〔上〕明治篇』(金田一春彦・安西愛子編、講談社文
           庫、
昭和52年10月15日第1刷発行・昭和57年7月30日第3刷発行)の解説によって記述し
                 ました。)
         3. 「朧月夜」について、『日本の唱歌〔中〕大正・昭和篇』(金田一春彦・安西愛子編、
          講談社文庫、
昭和54年7月15日第1刷発行・昭和57年11月30日第2刷発行)の中で、金田
          一春彦氏は、「歌詞の美しさにそえて、曲もすばらしく、多くの人が小学校で覚えて
          生涯忘れがたい曲として懐かしんでいる。」と書いておられます。
         4. 次のホームページで、「朧月夜」のMIDI によるメロディーを聞くことができます。
          『ごんべ007の雑学村』「なつかしい童謡・唱歌・わらべ歌・歌謡・寮歌・民謡」
          →下の「Enter」→「曲名索引」の左側の「○ジャンル別目次」の「文部省唱歌」
          →上の「六年生」→「六年生」の「おぼろ月夜」の右端の「歌詞と演奏」→「朧月夜」
           (「曲名索引」から、五十音で検索して「朧月夜」へ行くこともできます。)
         5. 『Reinmusik(クラシックMIDIライムムジーク)』というホームページでも、「朧月夜」の
          MIDI によるメロディーを聞くことができます。
           『Reinmusik(クラシックMIDIライムムジーク)』→「うたのMIDI」→「あ行」の「朧月夜」

 

 

 


 
               
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