資料6「わすれなぐさ」(『海潮音』より)


        

     わすれなぐさ
      ヰルヘルム・アレント
      上  田  敏  訳

ながれのきしのひともとは、
みそらのいろのみづあさぎ、
なみ、ことごとく、くちづけし
はた、ことごとく、わすれゆく。
 
 
  (『海潮音』明治38年10月刊所収)
 


  (注) 1.  初出は、「明星」明治38年8月。元の表記は勿論縦書きです。    
    2.  本文は「校訂・注釈・解説 関良一『近代文学注釈大系近代詩』昭和38年9月10日発行・昭和39年12月20日再版発行・有精堂」によりました。    
    3.  国立国会図書館デジタルコレクションに、本郷書院発行の『海潮音』(明治38年10月13日発行)が入っています。
 国立国会図書館デジタルコレクション
  →『海潮音』(本郷書院、明治38年10月13日発行)
 「わすれなぐさ」は 70/150 に出ています。
   
    4. 『海潮音』は、電子図書館「青空文庫」でも読むことができます。    
           
           




           トップページへ